日本企業のSDGs活動は理想論でしかない

30年後の日本に「イキてる」人はどれだけいる?

植樹、脱炭素、貧困国への支援…どこの企業でもよく見るSDGsの活動ですが、果たして私たちが未来の日本を考えて1番に力を入れて取り組むべきことは、環境問題や他国の貧困問題なのでしょうか?

植樹や森林保護活動、二酸化炭素の削減で、仮に美しい地球が30年後、50年後に残り続けるとします。いったいそこには、どんな「ヒト」が生活を続けているのでしょうか?


環境保護が大切なのは、あくまでそこに「ヒト」がいるからです。今、未来を生きていく「ヒト」が圧倒的に弱い国が日本です。

若者は、国や組織に期待することをやめ、20代の死因1位が自殺です。メンタルヘルスの問題に悩んでいる若者は、10人に3人という調査結果があります。

今や平均賃金は韓国にも抜かれ、1人の現役世代で1人のシニア世代を金銭面で支援しなくてはいけない、などと先の暗い情報ばかりが溢れます。OECDの先進国の中で教育投資の金額も最低です。



今私たちが真っ先に取り組まなくてはならないのが、若者への教育投資ではないでしょうか。

この先の10年、20年先の未来を担う「ヒト」を今のうちから強くしないと、子供達に残せる国は無くなるでしょう。


ある人がいいます。

「自分でお金を払って受けるべきだろ!自分たちの時代でも、自己啓発なんて自分たちで払ってたよ。そうじゃないと成功しないよ」

それは違います。今までの時代と同じように、一部の天才が世の中にイノベーションをもたらし、進歩させるのを待つのでは、日本は終わります。リーダーを人工的に(意図的に)作っていかないと、この極端な逆三角形の人口ピラミッドの国では、生産性が回っていきません。私たちは、若者一人一人に生産性高く生きてもらわなければならない国に生きているのです。これは社会から若者一人一人にお願いしなくてはいけないような問題です。

彼らに、今後の日本は託されているのですから。だから私たちは、若者に各々のビジョンを持って長い人生を生き生きと生産性高く生きてもらうための、投資をすることこそが、この国に必要な基本のSDGsなのではないでしょうか。

持続可能な社会を創造するために環境に投資をするのではなく、ぜひその時代を生きて行く「人」を想像してください。彼らは幸せですか?彼らは生き生きとしていますか?

人が「生きて」いない国の自然や環境だけ素晴らしいのは少し滑稽です。まずは一番今足りていない「ヒト」のアップデートに、みなさんの力を貸していただけないでしょうか。



 

石堂里佳 / (株)OVER20&Company. 代表

横浜国立大学卒業後、2018年に「次世代成長支援」を目的とした会社を設立。「次世代をコミュニケーションとつながりでエンパワーメントする」取り組みとして現在3つの事業を展開。法人向け事業では、次世代をエンパワーメントする人材創発人材の養成を請け負い、グローバルコミュニティ・OTでは、ミッションビジョンを持った次世代を29歳まで成長支援する20代限定の成長コミュニティとして運営しています。



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