「社員が主体的に自社への理解や想いを語り出した。」— 半年間のプロジェクトがもたらした、人材育成の変化
- 2 日前
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学生チームが半年間伴走。 社内に何が起き、何が変わったのか——導入を主導した横河レンタ・リース株式会社 人事部石川課長・辰巳様に話を聞いた。

(左から順に、石川様、辰巳様)
PROJECT anyでは、クライアント企業と、エニー生(エニーに所属する18-29歳)による共創プロジェクトを実行している。
今回、舞台となったのは、計測器・IT機器のレンタル事業、システム・ソフトウェアの販売を行う横河レンタ・リース株式会社。BtoB領域で、かつニッチな業界で、外部の視点をどう取り込むか——その問いに、同社は「次世代との共創」を試みた。
結論から言えば、半年間のプロジェクトは、学生のアウトプット以上のものを社内にもたらした。社員が自社を語り出し、部署の壁を越えたつながりが生まれ、若手が「社会人」へと変貌していく——。
導入を設計・運営した人事部の石川様・辰巳様の言葉を中心に、その変化をたどる。

なぜ「学生」だったのか
外部の知恵を借りる選択肢はいくつもある。
その中で、なぜ横河レンタ・リースは学生との共創を選んだのか。
背景には、同社が数年来重視してきた「越境学習」の考え方があった。

(インタビュー風景)
「うちは離職が非常に少なく、社内でずっと働くメンバーが多い。だからこそ、外を知る機会を意図的につくる必要があると、数年前から越境学習に力を入れてきました。自社を外から客観的に見てもらうと、強みや課題がどこにあるのかが見えてくるんです」
では、その「外の目」が学生であることに、どんな意味があったのか。
石川様の答えは明快だった。

「『次世代にどう発信すれば、自社の存在意義が伝わるのか』という問いには、答えがない。日本を背負っていく若い世代が今、何を考え、何にウケるのか——それは学生だからこそ持っている感覚です。そこに期待しました」(辰巳様)。
エニー生は、何がすごかったのか
プロジェクトが走り出すと、社員たちは学生の力に何度も驚かされることになる。
導入前の「学生に何ができるのか」という疑念は、早々に塗り替えられていった。
実行力 ── その場でサイトが立ち上がる
「情報収集やデジタル活用のスピードが本当に早い。しかも、その場でパパッとサイトを立ち上げてしまう。すごいな、と」(辰巳様)。若手社員も「サイトのイメージを自分でプログラミングして作ってきて、毎回プチプレゼンの形で提案してくれる。あの提案力には驚いた」と口を揃える。

(プロジェクトに参画していた当時新入社員の魚津様)
自分の意見を持っている ── 他人任せにしない
「東京チームは最初のテーマを各自で出してきたのですが、一人ひとりに考えがしっかりある。誰かに任せる、ということがほとんどなかった。これは素晴らしいなと」。AI活用にも長け、Geminiなどを当たり前に使いこなす姿に、社員は技術活用の進化を実感したという。
好奇心と行動力 ── 神奈川まで足を運ぶ
東京チームは、自社理解を深めるために神奈川の技術拠点まで自ら見学に出向いた。「目的に合わせて、まず動いて知ってみる。その行動力が、自社理解の大きなきっかけになったようです」(辰巳様)。

ここに、共創の核心がある。
学生は一人ひとりが明確な意見を持ち、社員は周りを見て意見をまとめる。二者が一つのチームになったとき、普段の社内会議では決して起きないことが起きた。学生の尖ったアイデアを、社員現実的に磨いていく——新しい発想は、その往復の中から生まれた。
社内に起きた、3つの変化
エニーとの共創がもたらしたのは、アイデアという成果物だけではない。むしろ人事部が手応えを感じたのは、社内に起きた目に見えない変化のほうだった。
変化① ──社員が、自社を語り出した
「社員が、学生との交流で生き生きと自社について語っていた。実はこんなに自分の考えを持っていたのか、と驚かされました」(辰巳様)。学生に説明するという行為が、社員に「自分の会社を語る言葉」を引き出した。
変化② ── 部署の壁を越えた、横のつながり
プロジェクトでは、異なる部署の先輩社員と1年目社員がペアを組んだ。「普段は接点のない社員同士の関係が生まれ、プロジェクトが終わった今も挨拶を交わす関係が続いています」。若手社員からも「縦割りを壊して、横のつながりをつくる。これにとてもいい機会だった」という声が上がった。
変化③ ── 若手が「社会人」へと変わった
学生から一人前の社員として頼られる経験は、入社1年目の社員を大きく成長させた。自己主張が苦手だった社員が「率直に言えるようになった」と語り、ある社員はこの経験を機に、自社製品ウェビナーのファシリテーターを任されるまでになった。

運営は「見守る」だけ——任せられる仕組み
外部との共創には、運営の負担を心配する声もある。
だが横河レンタ・リースの人事部が取ったスタンスは、意外なほどシンプルだった。「見守る」ことだ。
「人事が途中で口を出すと、学生も社員も『人事の意見』に合わせに行ってしまう。それでは場が荒れる。だから、当事者チームがしっかり話し合って、自分たちで答えを出すプロセスを大切にしました。基本的に、私たちから手を差し伸べることはほとんどなかったんです(石川様)」

(インタビュー風景)
エニーの伴走があるからこそ、クライアントは細かな進行管理に追われることなく、自社にとって本質的な「学生と何を一緒に考えるか」に集中できる。
現場の自主性に任せても前に進む——この設計のしやすさも、共創を続けられた理由のひとつだ。

どんな企業に、おすすめできるか
最後に、これからエニーとの共創を検討する企業へ——導入した立場として、どんな企業に勧めたいかを聞いた。
「正直、新しいことに挑戦するベンチャーのほうが入りやすいとは思います。でも、本当に効くのは、むしろ私たちのような長期雇用を前提とした企業文化を持つ企業かもしれません。長く続いてきた会社ほど、内側の常識に気づきにくい。だからこそ、次世代という外の視点が刺さるんです(石川様)」


辰巳様はこう付け加える。
「目の前のタスクをこなすだけでなく、会社の未来を自分なりに考えたい——そんな想いを持つ社員がいる会社なら、プロジェクトに意義があると感じます。」
戸惑いから始まり、刺激に満ち、確かな変化を残した半年間。
エニー生の発想と行動力は、老舗企業の内側にまで届いた。
次に、その変化を社内で起こすのは、あなたの会社かもしれない。
PROJECT any との共創プロジェクトにご関心のある企業さまは、
「contact@project-any.com」まで、お気軽にお問い合わせください。



