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21歳の起業家が、MENTOR WORKOUTで見つけた「重心」

  • 6 時間前
  • 読了時間: 5分

会社をつくり、事業を前に進め、チームを率いる。

(Nhat Lieu)

若くして起業の道を選んだNhat Lieu(ニャット・リュウ)は、現在、米国を拠点にテクノロジースタートアップを率いている。PROJECT anyのコミュニティメンバー、エニー生の一人でもある。16歳で高校を中退した後、米国大学への進学、就職、起業など、さまざまな選択肢を自ら考え、最終的に起業の道を選んだ。前職では、自身の実体験をもとにヘルスケア領域の事業を立ち上げ、事業売却も経験した。そして現在は、新たな領域で、より大きな社会課題に向き合っている。


事業は前に進んでいた。やるべきことも明確にあった。それでも、走り続ける中で、自分自身の内側を整理する時間が必要だと感じるようになっていた。


(Nhatが代表を務める、Bulwark Dynamicsが開発した自動運航船)



「走り続ける中で、立ち止まる時間が必要だった」

起業家の日常は、意思決定の連続だ。


採用、資金調達、プロダクト開発、顧客との対話、チームづくり。事業が前に進めば進むほど、考えるべきことは増えていく。


Nhatもまた、日々大きな意思決定に向き合っていた。


「会社を前に進めることに全集中していました。一方で、劇的に変わった環境を前に、自分自身が何を感じているのか、何を大切にしているのかを、きちんと整理する時間はあまり取れていなかったと思います」


事業の成長と、自分自身の感情や価値観。


その二つをどう接続するのか。

自分は何に時間とエネルギーを注ぐべきなのか。


そういった問いに向き合うために、Nhatが参加したのがPROJECT anyのMENTOR WORKOUTだった。


「答えをもらう」のではなく、「自分の中にあるものを見つける」

MENTOR WORKOUTは、いわゆるビジネスコーチングやメンタリングとは少し異なる。事業戦略の正解を教えてもらう場ではない。経験者からアドバイスを受け取るだけの場でもない。むしろ、自分の中にある感情や価値観を、対話を通じて丁寧に言語化していく時間だ。



「答えを求めているというより、自分の中にあるものを引き出したかったんです」


Nhatにとって印象的だったのは、セッションの中で無理に結論を急がされることがなかった点だ。


目標を設定し、その達成に向けて背中を押す。

課題を整理し、解決策を提示する。

もちろん、それらが必要な場面もある。

しかしMENTOR WORKOUTでは、まず自分自身が何を感じているのか、何に違和感を持っているのかを丁寧に扱う。


「日々、会話や動画、本などから多くの情報を吸収しながら、事業でもさまざまな出来事が起きていました。MENTOR WORKOUTでは、それらをただ処理するのではなく、一つひとつ深く内省し、新しい気づきにつなげられる感覚がありました」



利害関係から少し離れて、自分自身と向き合う

起業家は、一人では生きていけない。


チームメンバー、顧客、投資家、顧問、家族、友人。

それぞれが大切な存在であり、それぞれの視点から支えてくれる。


一方で、会社の意思決定や事業の成果と直接つながっている関係性の中では、話せることと話しにくいことがある。


NhatがMENTOR WORKOUTに価値を感じたのは、そうした日常の利害関係から少し距離を置き、事業と個人のあいだにある感情や問いを整理できる時間だったからだ。


「経営をしていると、どうしても会社の成長や成果を中心に考える時間が増えます。だからこそ、事業の話だけではなく、過去、将来、趣味、プライベートなど、さまざまなテーマについて、自分がどう感じているのかを話せる時間は貴重でした」


ここで扱われたのは、事業の数字や具体的な戦略だけではない。

自分は何を大切にしているのか。どんな世界をつくりたいのか。

会社を大きくすることと、自分自身の幸せはどうつながっているのか。


そうした問いを、Nhatは少しずつ言葉にしていった。



3ヶ月のセッションで見えてきたもの



3ヶ月・6回のセッションを通じて、Nhatが向き合った中心的な問いの一つは、「なぜ会社を大きくするのか」だった。


会社を成長させること。

社会に対してより大きな価値を出すこと。

大切な人たちを守れる世界をつくること。


それらは、彼にとって別々のものではなかった。


「会社を大きくすることは、自分の理想の世界をつくっていくための手段なんだと、改めて整理できました」


事業の成長と、自分自身の価値観。

その二つは切り離されたものではなく、同じ方向を向いている。

そう感じられるようになったことが、Nhatにとって大きな変化だった。


「会社の成長ベクトルと、自分自身の幸せのベクトルを、今まで以上に揃えられるようになった感覚があります」


何か劇的な答えを与えられたわけではない。

しかし、対話を重ねる中で、自分の中にあった考えや感情が整理されていった。



立ち止まることが、前に進む力になる

Nhatは、MENTOR WORKOUTでの時間を「立ち止まる時間」だったと振り返る。


走り続けることは、起業家にとって必要だ。

特に若くして事業を立ち上げると、機会も課題も次々に現れる。

しかし、走り続けるためには、時に立ち止まり、変わっていく景色の中で、自分が何を大切にしているのかを確かめる時間も必要になる。


「この1年の中でも、自分にとって大きな学びの一つでした。事業を前に進めるだけではなく、自分自身が何を大切にしているのかを見つめ直す時間になりました」


MENTOR WORKOUTは、Nhatにとって、特定の答えをもらう場所ではない。

自分の中にあるものを言葉にし、整理し、次の行動に向かうための場所だ。

今も、何かを考え直したいとき、思考を整理したいとき、彼にとってMENTOR WORKOUTは立ち返ることのできる時間になっている。



走り続ける若者のそばに



走り続ける中で、ふと立ち止まりたくなる瞬間がある。

意味を問い直したいのに、その時間を取れないことがある。

本音で話したいのに、日常の関係性の中では言葉にしにくいことがある。


PROJECT anyのMENTOR WORKOUTは、そんな若者たちが、自分自身の感情や価値観を見つめ直すための場だ。


コーチでもなく、コンサルタントでもなく、正解を押し付けるのでもない。

対話を通じて、自分の奥にあるものを少しずつ引き出していく。


21歳の起業家は、今も大きな社会課題に向き合いながら、事業を前に進めている。


その歩みを支えているのは、走り続ける力だけではない。

立ち止まり、自分の重心を確かめる時間でもある。


事業を前に進めながら、自分の内側にも向き合う。

その時間が、今日も彼の挑戦を支えている。

 
 
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