一橋大学イノベーション研究センター長青島 矢一氏のインタビュー記事を公開しました。イノベーターに求められる個人軸とエニーが果たす役割
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- 2022年7月6日
- 読了時間: 2分
更新日:7月2日
エニー共創パートナー(個人エニーメイト)である一橋大学イノベーション研究センター長 青島教授にプロジェクトエニー事業責任者・糸井がイノベーション創出に求められる組織と個人についてインタビューをしてきました。

青島矢一氏のプロフィール
1987年一橋大学商学部卒業。1989年同大学大学院商学研究科修士課程修了。1996年マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院博士課程修了。Ph.D.(経営学)取得。一橋大学産業経営研究所専任講師を経て、1999年一橋大学イノベーション研究センター助教授、2007年同准教授、2012年教授を経て、2018年より現職。専門はイノベーションのマネジメント
インタビューの目次
イノベーションを阻む説明責任
創造的正当化による、イノベーション創出
イノベーターに求められる個人軸とanyの果たす役割
DX後の次世代教育は「熱」を受け渡しできる対面コミュニケーションがより重要に
以下、インタビュー本文より一部抜粋。
—— これから求められる教育のあり方についてお伺いします。青島教授はこれから求められる教育はどのようなものだと思いますか
画一的な教育は、動画コンテンツに置き換えればよいと考えています。コンテンツを吸収するだけであれば、世の中で一番うまい人に教えてもらうのが最も効率が良いので、あえて各学校で講師を持つ必要はないと思います。一方で重要性を増すのが、対面での接点がないとできないことです。例えば道徳的な問題や志、心構え、軸、覚悟とか。そういったものは言われて勉強して備わるものではありません。目の前に人がいて、その人の表情を見てその人の行動を見て、自分が変わるわけです。こういったものは教育として残っていきます。
今後は、動画コンテンツと対面で2分化していくのではないでしょうか。個人の能力や学習の進捗をデータ化し、個人に紐づけたコンテンツ提供をウェブ上で行えると良いですよね。ただこういった形で教育がデジタル化されても、学生の思いを受けるという意味でも、対面の必要性は残ると思います。
また、動画配信だけだと、事前に用意したことのやり取りしか発生しないのですが、対面で直接やり取りをしていると、事前には計画していないような発見が生まれます。オンラインではこうした偶発的に生まれる創造活動は難しいと思います。対面での研究は残ると思うし、コミュニケーションの中から新しいものが生まれるという、創造的活動に投資していくのが良いのではないかと思います。