北海道大学大学院法学研究科の修士課程に所属している三田琳太郎と申します。出身は三重県の松阪市で、大学から北海道に来て、いまは法学研究科に所属しているのですが、法学とついている割に法律と全く関係ないヨーロッパ政治史という分野を専攻してます。
出身地から距離が遠い北海道大学を選んだ理由について
学部選択の柔軟性に魅力を感じて選択しました。北大は学部を選ばずに入れます。1年生のときに勉強した内容を基に2年次以降の学部を決められるシステムなんです。
私は歴史を学びたかったのですが、正直どこの学部に行っても歴史を学べる中で、自分がどのような視点から歴史を学びたいのかをまず考えたいと思っていたからです。
現在取り組まれている研究内容について
1960年代の学生運動、特に西ドイツの反体制運動を研究しており、特にドイツ共産党とその分派に焦点を当てています。
元々、ドイツ共産党はソ連や東ドイツの影響を受けていたのですが、一部の党員たちが党の方針に強く反発して離党し、いくつかの新党を立ち上げました。私は、この新党のうちの一つに着目し、彼らのイデオロギーや活動、あるいは組織構成の変化を探究しています。
なかでも、彼らの思想形成において、毛沢東語録や中国のメディア、ラジオ放送を通じた情報の流入が重要な役割を果たしたことに注目しており、当時ヨーロッパで唯一の親中国路線を取っていたアルバニアへの革命ツーリズムとその影響についても調査を進めています。
最終的には、これらの分裂したグループが1990年代にかけてどのように再編成され、合流していったのかという過程を明らかにすることを目指しています。
産官学連携の取組みについて
学内で案内があった産官学連携のプロジェクトです。具体的には、石狩湾新港での洋上風力発電を活用して、100%再生可能エネルギーを供給する工業地区(REゾーン)を作り企業誘致を促進すると同時に脱炭素を地域文化に昇華するための政策提案を行うというものです。
ー結果的にどのような政策を提案したんですか。
まず、民間専門家の活用です。地域活性化起業人制度を使って、政策企画に民間の専門知識を取り入れることで、より実践的なアイデアを生み出すようにしました。
次に、中小企業の協力を深めること。地元企業が脱炭素活動に参加できるように、その重要性やメリットを理解してもらうことが必要だと思いました。
あと、地元企業への発注促進も大事です。洋上風力発電設備の部品を地元企業に発注できる仕組みを整備することで、受注のチャンスを増やしていきます。
それから、企業協力体制の強化。中小企業組合制度を活用して、設備や人材を共有することで、各企業が協力しやすい環境を作ろうと考えました。
最後に、再エネ海域利用法における区域指定。洋上風力発電をもっと拡大するためには、再エネ海域利用法において特定の区域に指定される必要があるので、その指定を目指して要件を具備していくことが重要だと感じました。
ー活動を通して感じた、産官学連携の意義やハードルはありますか?
産官学連携の中で、企業さまからクラウド分析ツールの提供や石狩市さまからのデータの提供などの支援のありがたみを感じました。
一方で、地方自治体との連携には課題も多いと感じました。特に、市役所の職員が抱える課題の認識にギャップがあり、認識している課題が本質的ではなかったり、実際の施策が十分には検討されていなかったりする場合があるため、課題解決が進みにくいことがありました。
また、地方自治体の職員には、課題解決へのインセンティブが薄い場合もあり、学生とのモチベーションのギャップを感じることがありました
将来の夢について
三重県知事選に出馬したいと思っています。三重県では、全国で初めて政策評価の手法が取り入れられ、そこから国に広がっていたり、比較的新しいことに挑戦できる魅力的な環境であると思っているからです。
エニーに関して
ーなぜ、エニーに入ることを決めたのですか?
優秀な人が多い印象で、また北海道の外の人たちと関われる魅力的な機会だと感じたからです。
ーMENTOR WORKOUTはいかがでしたか。
割と自分の人生とか自分について考えてる方なのかなと思っていたのですが、多くの気付きがあったので受けてみて良かったなと思っています。
ー今後エニーでやってみたい企画はありますか。
政策企画やルール形成に自分は関心があって、それらに関連することを他のエニー生と共に取り組めたら、面白そうだなと思っています。
最後に、背景に青色を選ばれた理由について
人から意外と熱い人間だけど、熱血漢みたいな感じじゃなくて青い炎の方が近いと言われる時があるからです。
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